秋霜烈日…秋の冷たい霜や夏の激しい日差しのような気候の
厳しさのことで、刑罰・権威などが極めてきびしく、また
厳かであることのたとえ。
『蜩ノ記』『潮鳴り』『春雷』に続く、羽根藩シリーズ第四弾です。
舞台は前作『春雷』から3年後、豊後羽根藩の欅屋敷で平穏に
暮らす楓の許を、謎の男・草薙小平太が訪れるところから始まり
ます。ひとはなぜ、かくも不器用で、かくも愛しいのか?
定めた思いを貫き通す、不器用で貴いひとたちの生き様が、あなたの
胸を熱くする。もちろん本作から読んでもお楽しみ頂けます。
秋霜
葉室麟
祥伝社
1,728円
【さいたま朝日2016年6月号掲載】
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