レモンをお金にかえる法 “経済学入門”の巻新装版
ルイズ・アームストロング/文
ビル・バッソ/絵
佐和隆光/訳
河出書房新社・ 1,404円
この本はレモネードの売店から、一歩も離れずに、
読者をあっという間に経済学の世界に巻き込んで
いきます。
レモンと砂糖と水を原料としてレモネードという
製品を作る事に始まり、市場価格、初期投資、
資本貸付から、さらには労働側の不満すなわち
ストライキ、ボイコットから交渉さらに調停へと
進み、競争、価格戦争、利益の減少にまで話は
及びます。そして最後にヒロインの若い企業家は、
合併を成し遂げ、資産を流動化してから素敵な
バカンスを楽しみます。経済学を学ぶ上で必要な
ことを簡潔に表現した的確な文章と、笑いを誘わ
れる絵の組み合わせに、笑いながら、知らず知ら
ずの内に経済学を学んでいます。
【さいたま朝日・2015年10月号より】
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