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本・「女の子」という運動 ワイマール共和国末期のモダンガール」 - さいたま朝日WEB

本・「女の子」という運動 ワイマール共和国末期のモダンガール」

2015.12.11|TOPICS さいたま朝日紙面より

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『さいたま朝日』の8面コラム「本のソムリエ」に掲載された

本を『さいたま朝日WEB』でもご紹介します。

 

◎「女の子」という運動 ワイマール共和国末期のモダンガール」

田丸理砂

 

第一次大戦後、ワイマール共和国の首都ベルリンに

颯爽と現れた「モダンガール」、それは都市で働く

ホワイトカラーの女性のことだった。特にタイ

ピスト、電話交換手、デパート店員は「女の子」

と呼ばれ、また自らもそう称していた。

彼女たちは髪を短く切り、ひざ下丈のスカートを

履き、化粧をし、おしゃれで軽やか。ワイマール

共和国末期には、メディアの発達とともに、

「女の子」を主人公とした小説を書く女性作家が

登場してくる。

この本はその女性作家たちによる作品に焦点を

当てている。メディアで宣伝される「女の子」の

イメージは華やかだが、当然ながら、現実はそう

甘くなく、様々な差別や困難に直面する。この本

で紹介されている作家たちははそのイメージと現

実のギャップを描いている。大量消費社会の始ま

りに位置するワイマール共和国の「女の子」たち

が出会うさまざまな困難は、現代の働く女性にも

通じるものがあるかもしれない。

 

◎「女の子」という運動 ワイマール共和国末期のモダンガール」

田丸理砂

春風社・3,240円

33320665

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