JR与野駅西口では、恒例の「大正時代まつり」が10月10日(土)
10時~20時に開催される(雨天の場合、翌日に順延)。
目玉は、大正ロマン仮装パレード。芸者や舞妓、鹿鳴館、モダンボーイ、
モダンガールなど、ノスタルジックな大正時代にファションに身を包んだ
人たちが一斉にパレードする。
でも、なぜ与野で大正時代をテーマとしたまつりなのか?
そんな気になる与野の「大正時代まつり」を特集。
与野市の市制施行30周年を記念してまとめられた「与野の歴史」によると、
与野は古くから市場の町として栄えていた。明治16年(1883)、日本鉄道第一
区線の上野~熊谷間が開通すると、駅が設置された隣接する大宮や浦和が発展
していく。その傾向を察知した与野町の有志が新駅の開設運動を展開し、雑木林
ばかりだった現在の駅周辺地域を買収し、大正元年(1912)11月1日に与野駅が
誕生する。当時は平屋駅舎で、駅前通りもあぜ道だったが、その後すぐに与野町の
中心地だった与野本町まで拡幅された。
大正元年の与野駅開設から開けた与野駅西口。「与野大正時代まつり」は地域住民と
商店街とで、先人たちの町の発展を願った情熱を引き継いで、今に続くまつりなのだ。
与野の街を盛り上げたいと、地元の商店会や自治会、商工会議所のメンバーが
実行委員となって開かれている「大正時代まつり」。
与野駅西口交差点から17号までの駅前通り約600メートルが車両通行止めとなり、
全面的に会場となる。地元の与野東中学校のブラスバンドの演奏や下落合の神輿、
与野鴻沼太鼓、下落合コミュニティセンターで開かれているカルチャースクールの
受講成果などが披露される。また地域の人が開く模擬店、大道芸、ベーゴマ道場、
射的などなつかしい催しも開かれる。
大正ロマン仮装パレードに参加するための衣装は、実行委員会から貸し出される
(既に応募締切)。
今年は13時と17時にパレードがあるが、17時のパレードは初の試みで、夕暮れどきに
提灯を持ってのパレードとなる。
コスプレ愛好者が増えている昨今は、東北や関西からなど遠方からの参加もある。
自前で大正時代のファションを持っている人は、それで参加することも出来きる。
写真コンテスト作品募集
大正時代祭りでは、写真コンテストも実施している。まつりの風景を撮影して
応募すると、市長賞はじめ各賞の選考がなされ、入選者には賞状と副賞が贈られ、
その作品は中央区役所や地元の銀行で展示される。
▼テーマ 「第24回大正時代まつり」当日の全行事
▼サイズ 四つ切(254×305mm)、または四つ切ワイド(254×368mm)。カラーまたはモノクロ *画像処理等の加工、合成及び組み写真は不可
▼応募期間 10月13日(火)~30日(金)
▼詳細 さいたま商工会議所与野支所内大正時代まつり写真コンテスト係(855-8011)。
http://www.taishou-jidaimatsuri.jp/
現在の与野駅西口。ロータリー中央はケヤキ。与野駅東口の駅前通りと中山道の交差点に
あり、長年親しまれたケヤキの大木は、倒木と交通対策上の危険があったことから惜しま
れつつも2010年に伐採。その前から地元の「西高通り古樹ケヤキ対策委員会」が中心と
なり、ケヤキの種を採取して育ててきた。苗木は西口に植樹され、5年でここまで成長した。
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