『さいたま朝日』の8面コラム「本のソムリエ」に掲載された
本を『さいたま朝日WEB』でもご紹介します。
◎幕臣たちの明治維新 安藤優一郎
明治政府成立後の徳川家家臣たちのその後を取り扱った本。
勝海舟、榎本武揚等の一部の幕臣が明治新政府でも活躍した
ことは知られているが、大多数の旗本・御家人たちは明治
維新以降どのような運命をたどったのか?
徳川家は3万人いたという家臣たちに、明治政府への出仕や
自分で農業や商売を始めるという選択肢を与えたが、その内の
1万人にも上る家臣は、無禄覚悟で徳川家の遷った静岡藩に
移住する道を選んだ。廃藩置県によって仕えるべき藩を失った
彼らのその後は?
歴史の「敗者」は激動の時代をどう生きたのか?日本の隠れた
歴史を是非知っていただきたい。
(講談社・756円)
【さいたま朝日2015年4月号掲載】
コメントはありません。