『さいたま朝日』8面、「本のソムリエ」で紹介した本を
『さいたま朝日WEB』でも紹介。
◎紙つなげ!彼らが本の紙を造っている
佐々 涼子
2011年3月11日、宮城県石巻市の日本製紙石巻工場は津波に
飲みこまれ、完全に機能停止した。
製紙工場には「何があっても絶対に紙を供給し続ける」
という出版社との約束がある。しかし状況は、従業員の
誰もが「工場は死んだ」と口にするほど絶望的。にもか
かわらず、工場長は半年での復興を宣言。従業員の為の
食料の入手は容易ではなく、電気もガスも水道も復旧し
ていない状態での作業は、困難を極めた。
しかし、従業員はみな、工場のため、石巻のため、そして、
出版社と本を待つ読者のために力を尽くした。震災の絶望
から、工場の復興までを徹底取材した傑作ノンフィクション。
(早川書房・1,620円)
【さいたま朝日 9月号】
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