【さいたま朝日】2014年11月号紙面より
さいたま市議会では、9月定例会中の10月16日、霜田紀子議員(74歳)を
第13代の議長に選出した。
3市合併によるさいたま市が誕生して、初の女性議長となった霜田議長に
話を聞いた。
戸田市美女木にある妙厳寺に生まれる。東京家政大学短期大卒業後、
戸田市立戸田中学校教諭となり、その後戸田市戸田第一小学区教諭に。
結婚後現在の南区松本に移る。
教師を辞めて子育てに専念していたが、PTAや地域活動に参加。
平成11に地元の前市議が退任したのを受け、市議選の候補に推される。
亡き夫からも「浦和にはサラリーマンが多い。サラリーマンの妻が市民
代表になるのも、意見の集約になってよいのではないか」と背中を
押され、58歳で市議選に立候補して初当選。それから4期約16年市議を
務めている。
議長としての抱負を尋ねると「私はエプロンをして近所に買い物にも
行く。そんなときにいろんな人の話を聞くが、まだ女性は弱いものと
いう考えの人もいるが、女性の活躍の場は広がっている。私も女性市議として、
女性の声をもっと市政に反映されるようにしたいと思って取り組んできた。
また今回のことで女性が市議長に就くのも当たり前のことにしていきたい。
今後も市民に開かれた市議会、わかりやすく、女性の視点を活かした
議会運営をしていきたい。何を市民が期待しているのか的確にとらえて、
それをできる限り議会に反映させたい」と語る。
座右の銘は仏教用語の無一物中無尽蔵。「何ものにも執着しない境地に
達することができると、大いなる世界が開ける」という意味。
趣味は俳句、書道、フラダンス。娘夫婦と孫4人と暮らしている。
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