短時間のうちに数十ミリの雨をもたらす異常豪雨が近年多発している。道路や鉄道の下を通過し、路面の高さが前後と比べて低くなっている「アンダーパス」構造の道路には、急激に雨水が集まるため、冠水する恐れがあり、国土交通省関東地方整備局では注意を呼び掛けている。
「アンダーパス」とは、主要幹線道路や鉄道などと立体的に交差する道路で、前後に比べて道路の高さが局部的に急低下(掘込部)している箇所のこと。
通常の降雨では交通安全上支障はないが、短時間によるいわゆるゲリラ豪雨や台風などにより「アンダーパス」の車道部に雨水が急激に集中して、冠水する恐れがある。道路が冠水すると、側溝やマンホールの蓋が外れるなどの危険な状況も予想されることから、自動車はもちろんのこと歩行者も十分な注意が必要。
国土交通省関東地方整備局大宮国道事務所では、埼玉県内の自治体と協力して、冠水する恐れのある道路をピックアップした。それによると県内に241箇所あり、そのうち、さいたま市内には35箇所が冠水の注意箇所としてピックアップされている。
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