世界でその名を知られる江戸の浮世絵師、葛飾北斎。
北斎が残した数々の名作の中でも、《冨嶽三十六景》
と並ぶ代表作として知られるのが『北斎漫画』だ。
弟子たちの絵手本として1814(文化11)年に初編が
刊行されると、庶民の絶大な人気を博して版を重ね、
北斎没後の1878(明治11)年まで全15編が刊行された。
この中で北斎は、人々の生活や動植物、自然現象や
各地の名勝、さらには神仏、幽霊まで、森羅万象の
あらゆるものを生き生きと描き出している。
洒脱な筆使いとダイナミックな構図、人々の特徴や
一瞬の動きをとらえたユーモラスな描写は、自ら
「画狂老人」と称して90歳まで絵を描き続けた北斎の、
驚くべき画力、眼力を雄弁に物語っていると言って
いいだろう。
本展では、世界一の質と量を誇る、浦上満氏の『北斎
漫画』コレクションより、摺りが早く保存状態の良い
選りすぐりの約200点を紹介。
あわせて、さいたま市立漫画会館所蔵本も一部展示する。
特別講演会:浦上満氏(浦上蒼穹堂代表)「世界を
驚かせた北斎漫画」。
4月22日(日)14時~15時半(視聴覚室)。
無料。先着順60席。当日11時より受付にて整理券を配布。
学芸員によるギャラリートーク:5月6日(日)、
19日(土)、6月2日(土)。
各14時~。自由参加。ロビーに集合。
当日の観覧券が必要。
◆うらわ美術館(浦和駅西口徒歩7分)。
◆2018年4月21日(土)〜6月17日(日)10時〜17時。
土日は20時まで。入場は閉館30分前まで。
月曜休館(4月30日は開館で翌日休館)。
◆観覧料610円(大高生410円、中小生200円)。
◆問合せ☎827-3215
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